Embedrは、組み込み開発のためのデスクトップ開発スタックです。単なるエディタではなく、ファームウェア、ターゲット、接続デバイス、データシート、回路図、PCB、Git履歴、AIエージェントを1つのプロジェクトとして扱います。
目的は組み込み開発を隠すことではありません。むしろ、ファームウェアとハードウェアとドキュメントがばらばらにならないように、全体を同じ作業場所に置くことです。
最短の定義
Embedrのプロジェクトは、embedr.yamlを含むフォルダです。このマニフェストが、ソースの場所、ビルド対象、利用できるハードウェア設計機能をEmbedrに伝えます。
よくある構成は次のようになります。
my-project/
embedr.yaml
platformio.ini
src/
lib/
datasheets/
pcb/
すべてのフォルダが常に必要なわけではありません。データシートを取り込めばdatasheets/が増え、回路図や基板設計を始めるとpcb/が使われます。
まず覚える4つの言葉
| 用語 | Embedrでの意味 | 例 |
|---|---|---|
| Project | ファームウェア、設定、資料、ハードウェア設計を含むフォルダ | line-follower-robot/ |
| Target | 何向けにコンパイルするかを示すボード設定 | esp32, uno, pico-w |
| Environment | platformio.ini内のビルドプロファイル |
env:esp32dev |
| Device | 実際に接続されているUSB/シリアルポート | /dev/cu.usbserial-0001, COM5 |
「ボード」と「デバイス」は別物です。ターゲットは「何向けにビルドするか」、デバイスは「いまどこに実機がつながっているか」を表します。
エージェントの使い方
Embedr Agentはプロジェクトを読むことができます。ファイル検索、ビルド、依存関係の確認、ターミナル操作、承認されたハードウェア設計ツールの利用まで、タスクに必要な範囲で行います。
短い依頼でも動きますが、次の情報があると速く正確になります。
- 対象ファイルや選択中のコード
- ビルドやアップロードのエラー
- 使用しているボードやターゲット
- 取り込んだデータシート
- 最終的にどう動いてほしいか
最初のセッションでは、既存プロジェクトを開き、ターゲットを確認し、1回コンパイルして、失敗したらOutputタブからエージェントに修正を依頼する流れがおすすめです。
